カメラに興味はあるけれど、何から始めればいいのかわからない──そんな方に向けた記事です。今はスマートフォンでも驚くほど綺麗な写真が撮れますが、一眼レフやミラーレスといった本格的なカメラに憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。ただ、機材や知識の多さに圧倒され、最初の一歩を踏み出せない人も少なくありません。この記事では、カメラを“趣味”として始めることの楽しさや、自分らしく撮影を楽しむための考え方を、筆者の実体験を交えてご紹介します。うまく撮れなくてもいい。評価を気にしなくていい。カメラは“自分の世界”を楽しむ最高の道具です。
カメラ選びに正解はない——自分の感覚を信じることから始めよう
初心者が最初に悩むのが「どのカメラを選べばいいのか?」ということです。でも実は、カメラ選びに“絶対の正解”はありません。
私が初めて手にしたのは中古のミラーレスカメラでした。スペックは最新機種に劣るものでしたが、手に馴染んだそのカメラは、私にとって最初の「相棒」でした。実際に使ってみると、撮る楽しさがどんどん湧いてきたのです。重要なのは、自分がどんなシーンでどんな気持ちで撮りたいのか。それに合ったサイズ・重さ・見た目のカメラを選ぶことが、結果的に長く楽しめる近道になります。
また、スマホカメラも立派な入り口です。大事なのは「自分の感覚で撮ること」。誰かが使っているから、SNSで人気だからという理由ではなく、持っていてワクワクする、そんなカメラを選びましょう。
“撮る楽しさ”は、誰かと比べることではなく“自分の気づき”にある
SNSに投稿された素敵な写真を見て、自分の写真に自信が持てなくなった経験はありませんか?けれど写真の本当の価値は、誰かと比べることではなく、日々の中で“気づけること”にあります。
私も最初は、逆光で人物をうまく撮ることができずに悩んでいました。しかしある日、光の加減や立ち位置を少し工夫するだけで、まるで映画のワンシーンのような写真が撮れたのです。そのとき感じたのは、技術というより「視点」の変化でした。
写真を撮ることで、普段何気なく通り過ぎていた風景や、一瞬の表情に目を向けられるようになります。これは何よりも贅沢な“趣味”の価値だと感じています。失敗も含めてすべてが発見の連続。それを楽しめるようになると、カメラがもっと自由な道具になります。
カメラは“自転車”と同じ——まずは撮り始めることが一番の学び
知識を集めるよりも、まずは撮ってみることが何よりの学びです。カメラは“自転車”と同じで、最初は誰でも転びます。
私も最初のころは、設定を間違えて真っ暗な写真を量産していました。シャッタースピード?ISO?F値?何が何だかわからないまま撮影していた時期もありました。でも、その「うまくいかない体験」こそが、撮影を通じて得られる最大の財産です。試行錯誤の中で、自分なりのスタイルやコツが見えてきます。
誰かから教わらなくても、感覚で覚えたことは体に染み込みます。自分で気づいた“快適な設定”や“得意な構図”は、そのまま個性になります。気軽に撮ってみる。見返して感じる。そこからすべてが始まります。
まとめ|写真は“自分の楽しさ”のために撮るもの
写真を趣味として続けるうえで大切なのは、“自分のため”に撮るという視点です。いいねの数でも、機材の性能でもなく、「これを撮れてうれしい」と感じられることが、撮影を楽しむ原動力になります。
最初はうまくいかなくて当然。でも、その中で自分の好きな撮り方や、見せたい世界が自然と浮かび上がってきます。今日見た空、家族の笑顔、ふとした街角の一コマ──すべてが“自分だけの写真”になります。
もし「やってみたい」と感じたなら、もう始める準備はできています。あなたの一枚が、きっと人生に新しい楽しさをもたらしてくれるはずです。
STUDIO Tachimachiでは、初心者向けのカメラ相談や実践レッスンも行っています。興味を持ってくださった方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。